リップル・ラボ(Ripple Labs)は、米証券取引委員会(SEC)との法廷闘争において、クロス控訴を取り下げる決定を下した。この結果、罰金が減額され、長期にわたる訴訟の終結に向けた重要な進展となった。
和解の詳細
2024年8月、ニューヨーク南部地区裁判所はリップルに対し、1億2500万ドルの民事罰を科した。しかし、新たな合意により、SECはそのうち5000万ドルをエスクロー口座に留め置き、残りの7500万ドルはリップルに返還されることになった。さらに、SECは以前の標準的な差し止め命令の解除を裁判所に要請する予定である。
リップルの法務チームの声明
リップルの最高法務責任者(CLO)であるスチュアート・アルデロティ(Stuart Alderoty)は、3月25日にこの進展を発表し、「SEC対リップルの訴訟に関する最後の更新となる可能性が高い」と述べた。また、この合意はSECの内部承認手続きおよび裁判所の正式な手続きに基づくものであると説明した。
長期にわたる法廷闘争の終結へ
SECは2020年12月にリップルを提訴し、XRPの販売が未登録の証券提供に該当すると主張した。この訴訟は暗号資産業界において重要な論点となり、デジタル資産に対する規制のあり方に大きな影響を及ぼしている。今回の和解は、暗号資産業界における最も注目された法的紛争の一つが終結に向かっていることを示している。